☆自分の話をする

 

会社の話をする??

 

 

 

ビジネスにおいてよくありがちな、話し方にまずい例があります。

自分の話でなく、

 

 

会社の話ばかりするパターンです。

 

 

弊社では、私どもは、手前どもは・・・

そんな話を聞かされると、正直うんざりします。会社なんて所詮、器です。

目の前にいるあなた自身がどんな人間なのか。

 〇〇株式会社にいるあなたはどんな実績や力を持ち、

今後どのような方向に進もうとしているのか、

それを聞かないことには、何も話ようがありません。

 

 「当社は〇〇プロジェクトを展開していまして・・・」

(展開しているのは弊社の経営者であって、あなた自身ではないよね?

あなたはその中で何をしているの?)

 

「最近では〇〇がヒットしていまして・・・」

(それ、別の方の手柄ですよね?

あなた自身は関係ないのではありませんか?)

 

「手前どもは1900年の創業でして・・・」

(そんな昔のこと、今と何の関係があるの?

そもそもあなたも僕も、そのとき生まれてないでしょ!)

 

もちろん、そういう思いは口には出さず、心に留めておきます。

でも本当は、声を大にして言いたい。

 

 

 「会社のことはどうでもいい!あなたは「誰」ですか?」と。

 

 

ビジネスにおいて、まず紹介しなければいけないのは、何よりも

 

 

自分自身です。

 

 

ピンとこなければ、法則のつもりで

 

 

「会って最初に会社の話をするな!」

 

 

と覚えてください。

会社の話は、関係ができてからすれば十分です。

 

例外的に、会っていきなり会社の話をしてもいい人もいます。それは経営者です。

とりわけ創業経営者は会社と一体です。

ソフトバンクは、ある意味、孫正義さんそのものでしょう。

 

 

 

野球場でビールを売れますか?

 

 

 

野球場でビールを売っている売り子さんとお客さんとの関係を

イメージしてみてください。

彼女たちは、ビールを買ってもらうために、実は様々な工夫を凝らしています。

 

可愛い目印をつけたり、歩く速度を変えてみたり、

四方に目を配ってアイコンタクトをしてみたり。

中にはトークが上手く、いつも買ってくれる馴染みのお客さんを

掴んでいる人もいます。

お客さんの方も、売り子さんの顔を見に、

友達まで連れて球場にやってくるようになります。

 

では、その売り子さんが、自分からビールを買ってくれた初めてのお客さんに、

キリンビールの由来や、エビスビールの美味しさの秘密をさも自分のことのように

語ったとしたら、果たして購買意欲を刺激されるのでしょうか?

 

いきなり会社を語り始める行為とは、そのくらい痛々しいことなのです。

 

 

 

聞きたいのは「あなた自身」のこと

売り子はビール会社を語ったりはしない!