☆相手にうんちくを語ってもらう

 

自分でうんちくを語る??

 

 

 

「うんちく」と聞くとネガティブな反応をする人がいます。

知識を一方的にひけらかすうんちくなんて自己満足の象徴のようなもので、

聞かされる側は迷惑なだけ。

「話し方」の本を読むと、

「うんちくは百害あって一利なし」みたいなことが書かれていることもあります。

 

 

うんちくを披露することは基本的に気持ちの良いものです。

 

 

 そして、うんちくを語りたいのは、話している当人だけではありません。

うんちくを聞かされている相手だって、機会さえあればうんちくを披露し、

感心してもらいたいと思っているはずです。

 

ならば、うんちくを語る際のコツさえ知っていれば、

嫌味にならずに会話の中でそれを生かすことができるはずです。

 

 

まず大原則として守っておきたいのは、

必ず相手から先にうんちくを語ってもらうことです。

 

 

お客様や年長者であればなおさらです。

間違ってもワインを前にして、

「部長、このワインをご存知ですか?これはですね・・・」

なんて話をいきなり始めることは避けるべきです。

 

 

 

相手に「うんちく」を気持ちよく語ってもらう極意

 

 

 

では、どうすれば相手から先にうんちくを語ってもらうことができるでしょうか。

これは簡単です。

 

誰だって語るべきうんちくを持っていれば語りたいのですから、

あとは「今がうんちくをご披露いただくチャンスですよ!」

とパスを投げればいいだけです。

 

 

接待の席でワインや日本酒を選ぶのであれば、

その選択そのものをお願いできないか頼んでみます。

 

 

腕に覚えのある人なら乗ってくるでしょうし、

自分でなければスルーされるでしょうから、

その場合はスッと引っ込めればいいのです。

 

もし選んでくれたなら、そこには理由があるはずです。

 

 

あとは質問を投げるだけ。

 

 

「今回はどうしてこの銘柄を選んでいただいたんですか?」

というスルーパスを送ります。

あとは先方の得意な話を、大いに気持ちよく語ってもらいましょう。

 

語ってもらうことが目的ですから、

たとえそのうんちくのレベルが自分より低かろうと、

絶対に話を横取りしてはいけません。

いちいち感心しながら聞いていくのがマナーです。

「ほー、なるほど!」と。

 

 

最初のうんちく披露が口火になって、

あらゆるうんちくを吐き出してもらい、

相手のうんちくだけで全ての時間が埋め尽くされればその客席は大成功です。

 

 

逆に、自分のうんちくを語るときには、

 

 

「不動産なんですけど」とか「つい最近まで知らなかったんですけど」

 

 

などと前置きして触りだけを話し、

もう一度相手がうんちくを披露できるよう水を向ける手段に使えば、

場を盛り上げることができるはずです。

 

 

 

誰でも「うんちく」は語りたいもの

だからこそ相手に語ってもらえ!