☆相手に合わせて話し方を変える
どんな相手にも同じ話し方をする??
何かを売り込もうというとき、
相手のニーズを聞かずに、
闇雲に自分が売りたいものを売ってもうまくは行きません。
ミスマッチが生まれやすくなるからです
例えば、テレビ番組の企画会議で、自分のアイディアをプレゼンするときは、
次のいずれかのキャッチフレーズを使います。
A「これ、某局の視聴率15%をとった企画のアレンジなんですが・・・」
B「これ、まだどこの局もやったことがない企画なんですが・・・」
どちらのフレーズがおもしろそうで、どちらがつまらなそうかを決めるのは、
僕ではなくプロデューサーです。
手堅く2桁の視聴率を狙うと思うのか、
大コケのリスクを冒しても20%超えに挑戦するのか。
それは相手が判断することなのです。
例えば商品をPRする場合、
次のどちらがあなたの心に「刺さる」でしょうか?
A「テレビで続々紹介され、いま話題沸騰中の商品です!」
B「知る人ぞ知る商品です!」
Aは、周囲と同調することを好む層の心に刺さるキャッチです。
収入面でグループ分けすると、平均的かそれ以下にある人々は、
一般的にみんなが持っているもの、
すでに流行っているものを持ちたがる傾向があります。
一方、Bのキャッチが刺さるのは、相対的に高収入の層です。
彼らは持ち物に個性を持たせたがる傾向があり、多くの人が持っているもの、
すでにブレイクしているものを陳腐と感じます。
つまり、どのような層にアプローチをするかで、正解が変わってきます。
ジャッチするのは誰?
あなたは「何を、どう話せばいいのか」
ということばかり考えているはずです。
しかし、それ以上に大切なのは、
「相手が何を望んでいるか」
を考えることです。
あなたの話がおもしろいかどうかをジャッジするのは、あなたではない。
相手です。
ということは、
相手の望みや性格を知っておく必要があるわけです。
僕はクライアントに合わせて、話し方も、話の中身も使い分けています。
自分の意見を言うときもあれば、全く表に出さないときもある。
さらには、相手が同じ人でも、そのときの状況を見て、
話し方を変えることもあります。
相手が自分に意見を求めていると感じれば、
自分の意見を話しますが、相手に明確な結論があり、
同調や後押しを望んでいるようであれば、
「それでいいと思います!」と断言して、
見落としやミスがないかどうかだけを指摘します。
会話の達人になるためには、
何を話すかよりも、
相手の「波長」によって話し方を変えられるかどうかがポイント。
だって、おもしろいかどうかを決めるのは、相手なのですから。
だから、相手の状況や好み、性格を観察し、
見極めることがとても大切になってくるのです。
おもしろいかどうかを決めるのは相手
話し方は相手の「波長」によって変化させよう