☆「ですよね!」「なるほど!」と合いの手を入れる

 

「しかし・・・」「でも・・・」と反論する??

 

 

 

僕はとても困ったことがあります。

会議に出ても、自分が何を話せばいいのか見当がつかなかったのです。

 

 

出席者は先輩たち。

僕はまだ駆け出しで、来いと言われたから来てみたものの、

頭の切れる人たちがスピーディーに、アイディアを出し合うなかで、

何一つ話に絡むことができません。

結局、置物のようにただ座っているだけで終わってしまったのです。

 

 

落ち込みながら、どうすればこの事態を打開できるか考えました。

そこで思いついたのが、とりあえず、

 

 

「ですよね!」

 

 

と言うことでした。

Aさんが何か発言したら「ああ、ですよね〜」。

続いてBさんが何か言うとまた「確かに。ですよね!」。

 

 

みんなが笑ったら、一緒に笑う。

みんなが悩み始めたら、自分も「うーん」と唸る。

 

 

たとえ話の中味がわからなくても、その場の雰囲気を読み、

それに合わせて「なるほど!」「はいはい」「おー」「うーん」「そっか!」

といった反応を、それこそ0.1秒くらいで繰り出して、

とにかく場に参加していることを示そうとしたのです。

 

 

話の内容は相変わらず高度でしたが、

それでもとにかく反応だけを続けていたら、

不思議なもので会議のリズムについていけるようになったのです。

 

 

 

一番偉い人は誰ですか?

 

 

 

こんなことをやっていたら、何回かのお会議を経て、

先輩から、「やっぱり君もそう思う?」と話を振ってもらえるようになりました。

ただ空気を読んで相槌を打っていただけなのに、

「なかなかわかっているじゃないか」と、

ポジティブな受け止め方をしてもらえるようになったのです。

 

 

今では同じような会議に出ても、新人のときのように困ることはありません。

とにかく引き出しの数は増えましたから。それでも、

誰かが何かを発言したら、癖のように「ですよね」と合いの手を打ってしまいます。

 

 

 

特に、その場を支配している「一番偉い人」には絶対に反論せず、

常に同調するようにしています。

 

 

 

カップルや夫婦でも、彼女の機嫌が悪いときには、

男が何を言っても火に油を注ぐだけです。

そんなときは、話の内容よりも、

彼女の機嫌がいいか悪いかを察することのがずっと大切です。

ダメなときには何を言ってもダメなのですから。

 

 

合コンでも、女の子の話を「へー、なるほどねえ」「あー、わかるなあ、それ」

と言っているだけで、「この人と合うかも」

なんて思ってもらえることが多々あります。

 

 

会議も全く同じ。

全体の雰囲気を支配しているのは、そこの主宰者、

端的に言えば最も偉い人です。

 

偉い人に向かって「しかし・・・」「でも・・・」と返しても相手にされません。

たとえグッドアイデアがあっても、雰囲気に逆らったものを出してしまうと、

検討もされないまま葬り去られるでしょう。

それどころか「あいつは空気も読めないヤツだ」と嫌われ、

ポジションまで奪われかねません。

 

 

会社でも、学校でも、合コンでも、まずは雰囲気を読み、

「ですよね!」「なるほど!」を使って

進行のリズムに乗る練習をしてみましょう。

 

 

すると自然と会話に入っていけるになります。

 

 

 

「ですよね!」「なるほど!」を繰り出し続けると、

やがて会話に入っていける