☆話の出所が明らか

 

 

憶測を見てきたように話す??

 

 

 

前項の例のように、自分の勝手な想像で意見を言ってしまうケースがあります。

 

 

上司「Aくん、X社のY部長、いつ頃結論が出せそうか言ってた?」

A「いやー、まだ厳しいんじゃないですか。来週いっぱいはかかると思いますよ」

上司「お前の意見なんか聞いてない!いつ結論をくれるか確認してないのか!」

 

 

もしY部長がいつ結論を出せそうかについて何も言及していなかったのなら、

「それについては何もおっしゃっていませんでした。確認してみます」

と答えればいいのです。

 

しかし、それでは芸がないと思ったのか、

あるいは確認していない自分が責められると思ったのか、

Aさんの勝手な想像をあたかもY部長の答えのように継ぎ足してしまっているのです。

 

担当であるAくんは一番近くでY部長と接しているのですから、

Aくんの感触が全くあてにならないというわけではないでしょう。

しかし、彼の言葉には何の事実もありません。

 

 

大切なのは、情報の出し方なのです。

 

 

 

事実、伝聞、想像を分けて話す

 

 

 

先ほどの例で言えば、事実を伝えた上で

「そうか、Y部長ははっきりとは言っていなかったのか。

で、お前の感触としてはどうなんだ?」と話を振られれば、

先ほど怒られてしまった返答をそのまま述べれば問題はないことになります。

今度は事実ではなく、意見を求められたのですから。

 

意見の出所は2つあって、人から聞いた伝聞から推測して意見を言う場合と、

単に自分が想像して意見を言う場合。

ですから、

 

 

事実と伝聞、想像をしっかり分け、出所を明らかにすれば、

相手を怒らせたり不快にさせたりすることはありません。

 

 

 「Y部長はまだ何もおっしゃっていませんでした。 (←事実)。

ただ、Y部長の部下の方のお話では、最近Y部長はかなりお忙しいらしく、

すぐに答えは頂けない様子です(←伝聞)。

少なくとも来週いっぱいはかかるのではないでしょうか(←想像)」

 

と発言すれば、どこまでが事実で、どこからが伝聞、想像なのかが

はっきりしているため、怒られることはないでしょう。

 

僕たちは日々多くの伝聞情報に接していて、そこから勝手に催促したり、

想像したりしています。

しかし、その出所をごっちゃにしてしまうと、話が混乱する一方になってしまいます。

 

「〇〇百貨店は最近、業績回復してきたみたいですね!」という会話に対して、

「そうなんですよ。僕もよくデパートで買い物をするようになりましたから」

と答えても、それはただの主観で、データとしての意味を持ちません。

 

新聞にこんなデータが書かれていた、決算でこんな数字が出てきたなど、

出来る人ほど、話の中でデータや情報を出す際、

どこからそれを引いてきたかを明らかにします。

 

 

それは発言者の信頼性や、客観的な分析能力にも繋がります。

 

 

主観的な話題や感想は、それと断った上で添え物付け足せばいいのです。

 

 

 

話の出所を明確にすれば、

話が混乱せず信頼度もアップ!