☆企画書の3ページ目から説明する

 

1ページ目から説明する??

 

 

 

最初の15分が経過したあとの、次の15分、つまり第2のパートでは、

いきなり本題に入るべきだと述べました。

用意していた提案書は、ここで初めてバッグから取り出します。

 

 

初めから資料を机の上に出しておくと、

相手は冒頭からその存在がずっと気になるため、

第1のパートが盛り上がりに欠けてしまいます。

 

 

だから提案者は、第2パートで本題に転じるときに出します。

 

しかしさすがに、提案書に、

 

企画案 タイトル/〇〇〇〇 概要/別途説明します 価格/300万

 

とだけ書くわけには行きません。

相手が会社に帰ってからその提案を上司にきちんと説明できるように、

ペーパーには本題に入る前にデータやトレンドなどの

前フリを書いておいたほうがいいわけです。

 

余談ですが、大勢になってくると、こんな超簡単な提案書さえないことも。

 

某大物脚本家の長期ドラマ(誰もが知っている人気ドラマ!)の企画書は、

ペラ1枚に、タイトル、脚本・演出家の名前、主なキャストが

書かれているだけだったそうです。

 

テリー伊藤さんによる「天才・たけしの元気が出るテレビ!」

の企画書はわずか2、3ページの紙に、番組タイトルと出演陣、

そして「世の中は元気がないから、テレビの力で元気にしよう!」

的な企画趣旨だけが書いてあっただけでした。

にもかかわらず、それで問題なく通ったそうです。

 

でも、そんなことが許されるのは、誰でも名前を知っている著名な人を使った、

絶対に外さないであろう企画だけです。

 

 

 

企画書は3ページ目から読んでもらう

 

 

 

 先ほどもお話ししたように、企画書は、

提案の場にいなかった人が後から読んでもアウトラインがわかる程度に、

企画趣旨や内容の詳細、根拠となるデータや資料などの段階を踏んで、

最後に価格や状況を書くのがマナーです。

 

 

でも、現場で説明を始める際には、前フリをくどくどと説明するのはNGです。

 

 

これをやってしまうと、相手はすぐに飽きて、

ページをどんどんめくっていってしまいます。

 

企画趣旨というものは、1ページ目に

リーマン・ショック以降混迷の度合いを深めていた日本経済は、

アベノミクスでようやく復活の道を歩き始めたかに見えます・・・。」

などのように書かれているものが多いものですが、

これははっきりいってただのイントロであり、もっといってしまえばお飾りです。

 

僕なら、第2パート冒頭で本題に触れたら、すぐに、

 

 

「お手元の企画書ですが、最初は飛ばして3ページめからでよろしいですか?」

 

 

と確認を求めます。相手もすぐ僕の意図を察してOKを出してくれます。

 

相手だってビジネスパーソンです。

企画書は読み慣れていますし、作り慣れてもいます。

最初に書かれている企画趣旨は得てして形式を整えるためのものであり、

大した意味がないことを知っています。

 

そんなものは飛ばして早く本題に入ったほうがいいし、

このほうが身のある話をする時間が増えます。

そして何より、お互いそのほうがスマートに見えます。

 

途中の資料を飛ばしてしまうことがあります。

マーケティングのデータなど、しっかりした相手であれば百も承知のことです。

しかし紙の企画書では一応収録しておかなければいけませんから、

「もちろんご存知ですよね」と軽く触れるだけで次に移ります。

 

 

これは、「あなたの実力を認めています」という、敬意の表明にもなるわけです。

 

 

 

企画書には、形式を整えるための前振りが多い

口頭で説明するときは、大胆に省いて本題から入れ!