☆アポの時間配分を考える

 

闇雲に話し始める??

 

 

 

ビジネスシーンでは、アポイントメント(アポ)をとってから、

先方に会いに行き、打ち合わせや会議を行うという流れが多いでしょう。

大抵は、限られた時間内に話をまとめるようにします。

 

ところが、いつも時間が足りなくなったり、

逆に余ったりして不安になる場合もあるし、

前フリの話を始めたのはいいけれど、

どこで切り上げて本題に移ればいいのか迷っているうちに

尻切れトンボになってしまうことも珍しくありません。

つまり、時間の配分がうまくいかないのです。

 

僕は打ち合わせや会議に臨む場合、

まずもらった時間をどう配分するかをある法則に照らし合わせ考えます。

 

 

「4分割の法則」です。

 

 

 打ち合わせや会議は大抵1時間です。

すると、大体15分ごとに4つのパートに分けます。

ちょうどテレビの1時間番組の間のCMが4つ入るような感覚。

もっとも、台本やプログラムというほどかっちりした進行表は必要ありません。

頭の中で意識して時間を割り振っておくのです。

 

この4パートをどう使うか。

僕の時間配分をご紹介しましょう。

 

 

 

最初の15分は、

自分を好きになってもらうための時間

 

 

 

何度も会っていてすでに気心が十分知れているメンバーばかりの場合でも、

そして初めて会うような場合ではなおさら、

 

 

最初のパートは「自分という人間を好きになってもらうための時間」

として使います。

 

 

ここまでに、様々なテクニックを紹介してきました。

 

 

相手の会社や会う人のリサーチ情報、

手土産やサプライズを使った演出法、

面白いネタの作り方、

会社ではなく自分自身を紹介する方法・・・

そういうものを全て、最初の15分間にぶち込んでいきます。

 

 

特に初めて会う相手には、自分がどんな人間であり、

しかも自分が相手に気遣いのできる人間であると知ってもらい、

「ああ、こいつ好きだなあ」と思ってもらうための、大切な15分です。

 

もし、あなたが販売しているものが自動車や保険であったり、

野球場の生ビールであるならば、

はっきり言ってどの人から買おうと大差はありません。

 

そこで、まずは「この人から買ってもいいかな」と思われることに集中します。

 

 

つまり、「面白い人」と思ってもらうのです。

 

 

それはやがて「この人を応援したいな」と評価を上げ、

最後に「何かあったらこの人に相談しよう」

というところまで行きつけば最高です。

 

 

自動車のセールパーソンが、いきなり会社の理念をアピールしても、

聞かされるほうは「それって俺とどんな関係があるの?」と白けてしまいます。

そのセールスパーソンの売るものが保険であれば、「保険なんていらないよ」

と一蹴されてしまうだけでしょう。

 

でも、人間として好きになってもらえば、

「保険に転職したんだって?顔を見せに来てよ。

営業成績が苦しいなら俺も入るし、何人か紹介できるぞ」

という展開になります。

会社の話をするなというのは、こんな理想を目指したいからなのです。

では、第2のパートはどうするのか。

次の項で説明しましょう。

 

 

 

1時間の打ち合わせを4つに分割する

最初のパートで自分を好きにさせる