☆自分の話し方を客観的に研究する

 

自分がどう見られているかを気にしない??

 

 

 

話し方を改善するには、自分の話がどう聞こえているかを

客観的に検証する必要があります。

そのために有効な方法は、

 

 

自分の会話を録音して聞き返すことです。

 

 

前フリの段階で退屈な天気の話をしていたり、

受け手が明らかに興味を失っていることにこだわっていたり。

そんな失敗をしていても本人はその場ではそれに気づけずに、

一生懸命プレゼンをしていることがわかります。

 

 録音を何度か聞き返していると、やがて自分の喋りを、

客観的に聞けるようになります。

まるで番組の出演者とディレクターのように分離することができるようになるのです。

 

 

例えば、今のくだりは全カットとか、その話をもっと膨らませればいいのに、

何で焦って先に進めたのか、などという反省点が、

どんどん浮かび上がるようになるのです。

 

 

前に述べたQ&Aのズレも、会話や会議などのやりとりを

録音しておけばはっきりわかります。

また、自分以外の「登場人物」のキャラクターもより鮮明になります。

A課長は金の話題にしか反応しない、Bさんはスケジュール最優先、

Cさんは流行モノが大好き、Dさんはとにかく保守的で慎重派・・・

こんな情報が、後日役に立つこともあります。

 

会話を録音するなんて後ろめたいと思われるかもしれませんが、

別に悪用するわけではありません。

しかも最近は、ICレコーダーを用意するまでもなく、スマホに録音機能が付いてます。

ですから、思い立ったらすぐにでも録音を始められるはずです。

自分の会話を聞き返すのは、少々気恥ずかしいものですが、

効果は抜群です。

一度騙されたと思って試して見てください。

 

 

 

「消音」ボタンで自主トレ開始!

 

 

 

魅力的な話し方をする人として、

明石家さんま池上彰さんを紹介しましたが、

彼らの話術を研究した結果も公開しておきたいと思います。

 

 実は僕がさんまさんのことをあれこれ語れるのは、

一度じっくり研究したことがあるからです。

あるプロデューサーがさんまさんに心酔していて、

どうして彼がそこまでのめり込めるのか知るために、

さんまさんの番組を片っ端から録音して見返していた時間があるのです。

 

さんまさんはどうやって話を広げているのか、広げた話をどう捌くのか、

広げられたほうの相手のリアクションはどうなのか。

 

 

それらを分析するのに有効なのは、

一方の音を常に消しながら録画を見ることです。

 

 

つまり、さんまさんの声だけを消して見る。

または、相手側の声を消しながら見るのです。

リモコンのミュートボタンを何度も押しながら、

声を消されている人がどんなことを発言しているかを想像します。

 

 

何を言えば、相手がそんな反応をするのか、色々考えてみます。

 

 

そのあとでさんまさんの発言を確認してみれば、

彼の凄さがよくわかるでしょう。

そして、それを繰り返すことであなたもさんまさん流話術が身についていきます。

 

もしあなたが、このタレントさんのトークは面白い、

と思う人がいたら、是非この手法を試してみてください。

 

 

 

スマホで録音、テレビで録画

話術を鍛えるトレーニングはすぐにできる!

 

☆「起→承→転→結」の順を心得ている

 

いきなり「転」から話し始める??

 

 

 

「むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。

おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯へ行きました。

おばあさんが川で洗濯をしていると、ドンブラコ、ドンブラコと、

多いな桃が流れてきました・・・。」

 

桃太郎のストーリーは、こんな調子で始まります。

 

この出だしは実に見事に作られています。

 

何がいいのかというと、

 

 

この短い文章の中に、起承転結と背景の説明が、

過不足なく収まっていることです。

 

 

実際は、「結」は含まれていませんが、

 

 

「結」がどうなるんだろう?という期待感をすでに持たせる文章になっています。

 

 

 時は昔、場所はあるところ。登場人物はおじいさんとおばあさん。

そして2人の日常が描写され、そこに「大きな桃」という、

あり得ない事態(「転」)が突如として描かれることで、物語は動き始めるわけです。

 

もし、いきなりおじいさんとおばあさんが大きな桃に出くわすところから

書き始めたら、おそらくここまで長い間語り継がれることはなかったでしょう。

 

と言うのも、出だしのエピソードにおける2つのサプライズ、

つまり大きな桃が川を流れてくることと、桃から赤ん坊が生まれることは、

子供から見ても少し突飛です。

そこに至るまでの説明を簡潔ながらも丁寧にしてあげないと、

決して食いついてはくれません。

「川に桃なんか流れてくるわけないじゃん!」と言われて、

そこで終了です。

 

 

 

どのタイミングで「転」を出すか、それが問題だ

 

 

 

話のつまらない人は、いきなり「大きな桃が流れてきました!」と話す人です。

 

 

起承転結というのは、起があり承があって、初めて転が際立ちます。

 

 

だからどれだけ転にどれだけインパクトがあり、面白いことであったとしても、

 

 

絶対に起承を疎かにしてはいけません。

 

 

その面白さが伝わらなくなります。

 

実際にこんな話を聞いた話があります。ある知人が

「偶然街で昔の親友に会ったら、おかまになっていてびっくりしちゃったよ!」

というのです。

しかし、いくら当人が驚いたとしても、聞いていた僕には何も伝わりません。

知り合いの友人なんて僕にとってはただの他人ですから、

「ふーん、そうなんだ」としかリアクションのしようがありません。

おかまに対する、特別な感情もありません。

 

ただ、よく聞くと案外面白い話です。

昔はスポーツ万能、身体はがっしりしていて男らしく、

勉強もできて商社に勤務していて、丸の内でビシッとスーツを着ていたのだとか。

それが、いきなりオネエ言葉で話しかけてきておかまになったと

カミングアウトされたのですから、それはびっくりしたでしょう。

 

でも、これらの基礎的な情報や背景説明がないと、驚きがありません。

 

 

しっかり転、結を際立たせることができるかどうかは、

起と承の話し方にかかっています。

 

 

 

起承を飛ばして転結を語ってはいけない

どの段階で「大きな桃」が流れてきたかを思い出せ!

 

☆話の出所が明らか

 

 

憶測を見てきたように話す??

 

 

 

前項の例のように、自分の勝手な想像で意見を言ってしまうケースがあります。

 

 

上司「Aくん、X社のY部長、いつ頃結論が出せそうか言ってた?」

A「いやー、まだ厳しいんじゃないですか。来週いっぱいはかかると思いますよ」

上司「お前の意見なんか聞いてない!いつ結論をくれるか確認してないのか!」

 

 

もしY部長がいつ結論を出せそうかについて何も言及していなかったのなら、

「それについては何もおっしゃっていませんでした。確認してみます」

と答えればいいのです。

 

しかし、それでは芸がないと思ったのか、

あるいは確認していない自分が責められると思ったのか、

Aさんの勝手な想像をあたかもY部長の答えのように継ぎ足してしまっているのです。

 

担当であるAくんは一番近くでY部長と接しているのですから、

Aくんの感触が全くあてにならないというわけではないでしょう。

しかし、彼の言葉には何の事実もありません。

 

 

大切なのは、情報の出し方なのです。

 

 

 

事実、伝聞、想像を分けて話す

 

 

 

先ほどの例で言えば、事実を伝えた上で

「そうか、Y部長ははっきりとは言っていなかったのか。

で、お前の感触としてはどうなんだ?」と話を振られれば、

先ほど怒られてしまった返答をそのまま述べれば問題はないことになります。

今度は事実ではなく、意見を求められたのですから。

 

意見の出所は2つあって、人から聞いた伝聞から推測して意見を言う場合と、

単に自分が想像して意見を言う場合。

ですから、

 

 

事実と伝聞、想像をしっかり分け、出所を明らかにすれば、

相手を怒らせたり不快にさせたりすることはありません。

 

 

 「Y部長はまだ何もおっしゃっていませんでした。 (←事実)。

ただ、Y部長の部下の方のお話では、最近Y部長はかなりお忙しいらしく、

すぐに答えは頂けない様子です(←伝聞)。

少なくとも来週いっぱいはかかるのではないでしょうか(←想像)」

 

と発言すれば、どこまでが事実で、どこからが伝聞、想像なのかが

はっきりしているため、怒られることはないでしょう。

 

僕たちは日々多くの伝聞情報に接していて、そこから勝手に催促したり、

想像したりしています。

しかし、その出所をごっちゃにしてしまうと、話が混乱する一方になってしまいます。

 

「〇〇百貨店は最近、業績回復してきたみたいですね!」という会話に対して、

「そうなんですよ。僕もよくデパートで買い物をするようになりましたから」

と答えても、それはただの主観で、データとしての意味を持ちません。

 

新聞にこんなデータが書かれていた、決算でこんな数字が出てきたなど、

出来る人ほど、話の中でデータや情報を出す際、

どこからそれを引いてきたかを明らかにします。

 

 

それは発言者の信頼性や、客観的な分析能力にも繋がります。

 

 

主観的な話題や感想は、それと断った上で添え物付け足せばいいのです。

 

 

 

話の出所を明確にすれば、

話が混乱せず信頼度もアップ!

 

☆「事実」を答える

 

「意見」を言う??

 

 

 

もしあなたがレストランのオーナーなら、お店の入り口に、

どちらのメニューを掲げますか?

 

A「タラバガニと伊勢海老の身がたっぷり入ったシーフードカレー¥5000」

B「シーフードカレー伊勢風¥5000」

 

AもBも中味は全く同じ。

お客はどちらに食欲をそそられると思いますか?

 

僕ならAです。

AとBの違いは、主語と述語の関係がしっかりしているかどうか、

Bはアピールすべき「主語」を思いっきり省略してしまっているため、

ちっとも美味しそうに思えず、5000円も出す価値があるかどうか

判断しようがありません。

 

たかがメニューと考えないでください。

これは、相手の質問に対して、どれだけ的確に答えられるかどうかを表しています。

 

 

5000円を払う価値があるほど美味しいかどうかを聞きたいのに、

Bのようにピントがボケた答えをされれば、

いくらシーフードカレーがお店の自信作で価値以上の価値があろうとも、

注文しようとは思いません。

 

 

 

聞かれたのは「事実」?それとも「意見」?

 

 

 

同じようなすれ違いは、例えば会議ならこんな形で発生します。

 

上司「Aくん、この間X社に提案したプロジェクトの結論、どうだった?」

A「いやあ、僕はかなり頑張ってプレゼンしたんですよ・・・

担当の〇〇さんのウケはよかったんですけど・・・」

 

上司が聞きたいのは、X社の正式な回答がOKだったかNGだったのか、

あるいはまだ検討中なのかという「事実」です。

 

しかしAくんが答えたのは自分の「意見」。

相手に確認していない自分のミスを隠したいのか、

努力したことをアピールしたいのか、急に聞かれて焦っているのかわかりませんが、

聞かれた質問に対して、答えるべき内容がズレてしまっています。

これでは上司に怒られても仕方がありません。

 

 

大切なことは、「事実」を求められているのか、

「意見」を求められているのかを瞬時に見極めることです。

 

 

「あの店のカレーは美味しかった?」と聞かれたのなら、

あなたの意見を言えばいい。自分には辛すぎたとか、

値段の割には美味しいと感じたとか。

美味しさに正解はないのですから、ここは意見でいい。

 

でも、X社との取引がうまく行ったかどうかは事実を答える。

その上で、今後の展望や予測など自分の意見をプラスすればいいわけです。

 

「いやあ、僕のプレゼン自体は向こうの課長さんも

熱心に聴いてる様子だったんですよ。

でも、課長さんも決断できないのか、したくないのかわかりませんが、

きっと景気もそんなによくないから色々考えるところもあるんじゃないですかね」

 

そう、これは全て「意見」です。

見事なくらい事実が一つもない・・・。

そんな事態に陥らないよう、相手が何を求めているのかを見極めてください。

 

 

 

相手に求められたのは「事実」か「意見」かを見極めよ

 

☆大勢の中でも1対1で話す

 

無理やり大勢に話しかける??

 

 

 

長年、日本の人から話が面白いと思われている明石家さんまさんは、

ピンの企画がほとんど存在しません。

明石家さんま お笑いソロライブ」というのは、

聞いた記憶がないはずです。

 

最も出演者が少ないのが「さんまのまんま」のような対談番組。

かつての「夜のから騒ぎ」や、現在の「踊る!さんま御殿」は

ひな壇とのトークですし、ひとりで喋ることが多いラジオでも、

複数のタレントやアシスタントがレギュラーでいます。

 

ただし、どんな状況であっても、さんまさんは徹底的に1対1で話します。

 

 

 

1対1で話す大きなメリットとは?

 

 

 

1対1で話すことの効果は、

相手とエンゲージメントが結べる(絆を深める)ことにあります。

それによって

 

 

その場にいる誰と誰が、何について話し、議論しているかを、

当人同士も、周囲から見ても明確化できるものです。

 

 

何人もいる中で1対1で話す方法はそれほど難しくありません。

例えばAさんと何かのテーマで話しているとき、

 

 

さんまさんは必ず質問に「Aちゃん、どうやった?」と名前を混ぜることで、

Aさんの発言を促しつつAさん以外の発言を封じます。

 

 

そして数分間Aさんからひとしきり話を引き出し、他の人にも聞かせ、

そのテーマがまだ使えそうだと踏めば、同じテーマで

「ちょっとBちゃんにも聞いてみようか?」と、

やはり指名で話を振っていきます。

こうして、その時点では常に1対1であるように場をコントロールしているのです。

 

 このテクニックを知ってから、僕も会議で多用するようになりました。

会議でアイデアを披露するのなら、決定権が最も強い人に向かって話します。

 

 

方法は、会話の中に「〇〇さん」と相手の名前を入れただけ。

 

 

しかしそれだけで、大勢の出席者の中で、1対1で関係が結べるのです。

その場で一番偉い人と話しているのですから、他の人は当然耳を傾けます。

 

そこで肯定的なリアクションがあれば、今度は現場を仕切っている人や

実際に一緒に仕事をする担当者に向き直って1対1になり、具体的な話を進めるのです。

 

 

この方法なら、芽のないアイデアは早々に引っ込められますし、

「上に確認してみないと・・・」

というような指揮系統による時間の無駄も激減します。

 

 

意見の決定や共有が断然スムーズになることで、スピードアップするのです。

 

順序よく、1対1で話しながら議題を進めていく姿は、

それを聞いている周りの人に「できるな」という印象を与えます。

 

 

 

小泉進次郎池上彰のテクニックを学べ!

 

 

 

大勢の中でも1対1で話せれば、実は事実上1対大勢でもうまく話せていると言えます。

 

若きプリンス、小泉進次郎代議士の演説テクニックを思い浮かべてください。

なぜ彼は、人の心を掴むのか。

 

小泉さんは大変な人気者ですから、演説会場には多くの集まってきます。

 

 

彼は演説を始める前に、聴衆の中から自分の近くにいる何人かを選んで、

雑談のような世間話をするのです。

 

 

「おばあちゃん、暑い中ありがとう」

「どこから来てくれたの?」

「立たせっぱなしでごめんね、体調は大丈夫?」

小泉さんは中高年の女性に人気がありますから。話しかけられた支持者は感激します。

こんなやり取りを本題に入る前に4〜5人に対して行います。

 

その場にいる多くの聴衆がこのやり取りを聞いています。

そして不思議と暖かい空気に包まれ、気持ちが和らいでくるのです。

 

また、こういうシーンをテレビカメラは狙っています。

おばあちゃんの手を取って優しく語りかける小泉進次郎

周囲にいる人だけでなく、お茶の間でテレビを見ている人たちも、

こうして彼に心をワシづかみにされていきます。

 

 同様のテクニックを使っているのは、ジャーナリストの池上彰さんです。

池上さんは長年NHKに出演していたことで大変な信頼感を抱かせる人です。

その会話の特徴は、誰に話を振る場合でも、

 

 

徹底して相手の名前を入れていくことです。

 

 

「〇〇さん、私はこう思いますが、いかがですか?」

「××さん、アンケートはこういう結果ですが、いかがですか?」

こうした作法は、Q&Aを明確にすると同時に、

 

 

実力者、権力者に対しても遠慮せずにしっかり向き合う姿を、

タレントや一般人相手であれば決して馬鹿にしない誠実さを表せます。

 

 

付け加えると、池上さんは「私はこう思いますが・・・」の部分のレベルを、

 

 

本当にご自身がご存知のことよりも、

グッと視聴者寄りに身近な話にしているはずです。

 

 

質問の際には、必ず視聴者目線まで噛み砕いて質問しています。

これがうまく作用して、

視聴者は池上さんが自分の疑問を代弁してくれているような気持ちになるのです。

 

 

 

大勢の会議でも、会話は常に1対1

ひとりと上手に話せれば大勢いてもうまくいく

 

☆ワシづかみポイント②

 

◉「ひっかかり」は相手の心を開くアイテム。

 数打ちゃ当たると心得よ!

 

◉「ボケ」が相手の心を開く。

 連想ゲームの要領でどんどんボケてみよう!

 

◉「とりあえず天気の話」はNG!

 するならガリガリ君30本とセットで。

 

◉本題に入る前にリスクを犯してはいけない。

 同意を求める「〜じゃないですか」はNGワード

 

◉前フリは相手の想像力にアクセスするテクニック。

 本題の前に期待感を膨らませましょう!

 

◉自己紹介での実績披露は過去1年以内まで、

 過去の栄光より最新情報を説明しよう。

 

◉意表をつこう!サプライズを仕掛けよう!

 相手を楽しませ、自分も楽しい「場」を作ろう!

 

◉聞きたいのは「あなた自身」のこと。

 売り子はビール会社を語ったりしない!

 

◉テレブやネットよりもあなたが見聞きした話が一番!

 ネタは違和感や疑問をきっかけに集めよう!

 

 

◉事前のリサーチで、相手が喜ぶ伝家の宝刀を準備しておこう!

 

◉面白くなるようにどんどん話を盛って、鉄板ネタとしてストックしよう!

 

☆「こち亀」に学んでネタに盛る

 

「ワンピース」に学んで白けさせる??

 

 

 

面白いネタ、相手が喜ぶネタを見つけたら、次はそれを

 

 

定番化する

 

 

ことをお勧めします。

 

つまり

 

 

「鉄板ネタ」として、使える限りストックしておくのです。

 

ここで大切なのは、多少話を盛ったり、

ちょっと盛り上がりに欠ける部分は別の話からパクったりしても構わない、

ということです。

 

 

面白いネタを仕入れてストックしたら、10回から15回程度は使い回すことができます。

というより、使いながら反応を見て、さらにアレンジを加えていくケースが大半です。

 

どうやって話を盛ればいいのか。

そのヒントは人気漫画

こちら葛飾区亀有公園前派出所」(通称「こち亀」)の主人公・両さんにあります。

 

 この漫画の面白さの秘密は、なんでしょうか?

葛飾区の交番の話なのに、物語のスケールがはちゃねちゃに大きくなっていくこと。

警官なのに型破りで破天荒な性格、お金をギャンブルや趣味に使ってしまって

いつも金欠であるという弱点があることなどなど、

 

 

面白くなる舞台設定と、お決まりのツッコませどころが揃っているからこそ、

こち亀」はいつ読んでも楽しいのです。

 

 

 

こち亀」に学ぶネタの盛り方

 

 

 

自分の日常生活の周辺で見聞きした内容からネタを作ってみたけれど、

もうひとつ弱いと思うのなら、

 

 

こうした「両さん」的要素を盛ってみるといいでしょう。

 

 

オリジナル

あるお金持ちから聞いた話。

その人が子供をカナダの全寮制の学校に入学させたら、

同級生が皆超大金持ちでびっくりしたんだって。

中には入学祝いにフェラーリを買ってもらって、

寮の駐車場んい停めている人もいるそうです。

 

盛ったあと

あるお金持ちから聞いた話。

その人の子供をカナダの全寮制の学校に入学させたら、

同級生が皆超大金持ちでびっくりしたんだって。

中には入学祝いにフェラーリを買ってもらって、寮の駐車場に停めている人もいる。

で、それを見た別の大金持ちの息子が悔しがって、

フェラーリを3台買って抵抗したんだって。

そしたら笑えるのが、車に全然興味がないアラブ王かなんかの息子が

「お前は日本人だろ?俺はフェラーリなんかに興味がない。

日本の電車に乗ってみたいよ」

って言うから、

ああ、日本に来たらいつでも案内してやるよって言ったんだ。

すると石油王の息子はそれまで待てないということで、

早速親父に「僕、電車に乗ってみたい」とせがんだんだ。

そしたら親父が「ああわかった。電車は買ってやるけど、

線路はどうするんだ?あれをカナダに敷くのはちょっと面倒だぞ」

って言ったんだって!石油王すごい!

 

両さんに学んでこのくらいまで話を盛ってストックします。

 

 

笑わせられたれば、それでいいのです。

 

 

ただ、同じジャンプ系の作品でも、

「ワンピース」は参考になりません。というのも。

人間は誰も手なんか伸びませんから。

「ワンピース」が好きな人以外には話の展開のしようがないのです。

 

 

 

面白くなるようにどんどん話を盛って、

鉄板ネタとしてストックしよう!